逃げることは悪いことでは無い

 

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辛いことから逃げる

 

仕事や、人間関係で辛い思いをすることは多々あります。

私もたくさん辛い思いをしてきました。日本という国の雰囲気なのかわかりませんが、仕事や学校は特に、嫌でもしっかりとやるべきという考え方が根付いています。

私自身もそういった雰囲気を疑わずに嫌なことを続けていましたが、ある日、体に変調が起きました。

常に目まいと、それによる吐き気がずっと続くようになったのです。

流石におかしいと感じて病院を受診したのですが、体にはまったく異常が無く、結局は「ストレスによる自律神経失調症」という診断がつきました。

 

私は、今現在の立場上は支援者ですが、困ったときは友人たちにも相談します。

そのときに友人から「そんなになるまで頑張る必要無いんじゃない。嫌になったら逃げてしまえばいい」と言われて、ハッとしたのを覚えています。

自分の思いの中に、ここで逃げるわけにはいかない、という感情が無くなって行きました。この言葉をくれた友人には、感謝しています。

 

それとは別にお医者さんからは

「犬猫だって、自分がまずいと思ったら逃げる。それも分からんっていうのは、お前はそれ以下だ、もうそんなことはするな。」

と診察室で怒られました。

 

結局、私はそこから逃げ出す決断をしました。

もう少し後悔するかとも思いましたが、逃げる決断をした自分を嫌いになることはありませんでした。

自分には限界がある、ということも理解できたのと、出来ないものは出来ない、と自分自身に諦めがついたのも良かったと感じています。

 

私が当時逃げだせたのは、周りの言葉があったからですし、決断をして良かったと思っています。

自分1人で考えていては、うまく逃げられないこともあるので、人と話をすることは大切なことだと、自分自身の身をもって感じました。

 

 

逃げた後、どうするか

 

辛いことから逃げた後に、どうやって生きていくのかが大切だと思っています。

逃げて逃げて、その先にはちゃんと自分がどうやって生きるのかを考える時間や、一緒に考えてくれる人がいます。

ガチョックも、その一緒に考えてくれる仲間の1人でありたいと思っています。

 

私も、優れた人間というわけでもありません。

一度、思い切り逃げた経験から、辛いことからは全速力で逃げる努力をし始めるほどです。

 

逃げる過程で、私は自分で決めて、自分の人生を生きようと考えました。

仲間とガチョックを作ったのは、そういった考え方に基づいています。

 

私のように考える人ばかりでは無いので、相談相手がいる場所として、ガチョックを使っていただければと思っています。

 

 

逃げ場所としてのガチョック

 

ガチョックは4月13日に開所する予定なのですが、開所前にも関わらず、「居場所が無い」という理由ですでにガチョックに入り浸っている方がおられます。

私たちも準備の為、施設内(民家ですが)にはいますので、自由に使ってくださいと解放しています。

その方々にとっては、そこに行けば私たちという話し相手がいて、居場所として機能しています。

就労継続支援B型事業としては何の関係もありませんが、逃げ場所は必要だと考え、解放することにしました。

そこで、一緒にコーヒーを飲み、くだらない話をして笑いあっています。

 

開所前の準備をしているので、あまりおもてなしをすることはできませんが必要であれば、逃げ場所として使ってください。