インターネットでのバンドメンバー募集の難しさ。

ミキサー Nikon D90にて撮影

 

 

目次

募集掲示板は敷居が高い

 

インターネットの募集掲示板が発達した今、簡単にバンドメンバーを募集することが可能になりました。

私自身も利用したことがあります。その中で、何度も手痛い思いをしました。

どういった思いで、募集に応募してこられるのかはわかりませんが、多くの応募者が、こちらの募集分を読まずに応募してこられます。

 

自分たちの音源をのせたり、技術的な部分を指定することもあるのでしょうが

「読まれないし、見られない」ことが多かったと思います。この時点で、こちらがどれほど募集文を考えて書いても、難しいのが現実です。

 

たとえば、ギターの募集にて

こちら側は「練習は土日に行っていますので、土日に参加可能な方」 と記載しているにも関わらず、会ってみると

「土日仕事なんだよね、平日ならこれるんだけど」と言われたり

「実は県外に住んでいるんだ、みんなでこっちに来てやってくれない」

と言われてしまったり(もちろんお断りしました)

 

実際にスタジオで合わせようとしても、合わせる前に連絡が取れなくなってしまったり、突然「やっぱりやめます」と、一度も合わせることも無く終わってしまうことも。

 

何度もこうした「ネットで応募してきた方」にお会いしましたが、こちらの思いが伝わっていなかったり、音信不通になってしまったりと、私自身が良い思いはしませんでした。

簡単に募集や、応募ができるようになった半面、こうした人との出会いを軽く考えてしまうことも起きてしまいます。

 

 

どうやって顔が見える関係性を築けるか

 

では、ネットの中でバンドを組むことは不可能か、というとそうではありません。

ネットというツールは強力で、現在のバンドメンバーもネットが無ければ出会えなかった方もいます。そして、その方たちとは現在も上手くいっていますので、絶対的に無理というわけではないということです。

 

大切にしなくてはいけないのが

「顔が見える関係性」

です。

 

上手くいったケースでは、ネットで出会いはしたが、1人の友人として付き合いができた。という場合です。

それこそ、お互いが顔の見える関係になり、今では「澤田さん、本当にギターが下手ですね」くらいは笑顔で言われます。

そういった場合はお互いの関係性がしっかりと出来ているので、バンドメンバーとして、1人の人間として、仲良くやっていけます。

 

しかし、こういった出会いは10人に1人くらいです。

それまでには、多くの方と話をして、辛い時間を過ごす覚悟が必要です。

 

現実的にはどうするべきか

 

現実的には、友人や知人と一緒にバンドするというのが正解です。

プロの方は仕事としてバンドをしていますが、私たちのようなアマチュアでのんびり趣味でやっているバンドは、サークル活動と同じです。

音楽をする為に集まった人というのは、目的が無くなれば簡単にその関係性を絶ってしまうことができます。

サークル活動を長く続けていく上で、大切なのは売上でも、集客でもなく、居心地の良さです。

お互いが楽しく音楽ができる環境というのが、何よりも大切であり、大切にすべきことです。

 

基本的な、バンドメンバーの集め方は、友人と一緒にやることと、友人、兄弟、家族と話をして音楽をやっている人の情報を集めることです。

こういった形で出会った方はすでに「顔の見える関係性」を構築できているので、一緒に音楽をしやすくなります。

 

事実、私は家族から「職場の子が、ギター探しているって言ってるんだけど、アンタ引きこもって1人でギターばっかり弾いていないで、その子とバンドしてみれば?」

という出会いがきっかけでバンドを始めましたし、最初2名だったそのバンドが、私と、そのメンバーの2人で友人知人に当たった結果、現在は5人で活動を続けていられます。

 

ネットでの出会いは多いですが、長く続けるのであれば友人、知人といった、顔の見える関係性を大切にする方が良いと思います。