就労支援において、就職はゴールではない

 

目次

事業所の種類

 

福祉の就労支援事業所には、

・移行支援

・A型

・B型

の3つの形態で運営されている事業所があります。

 

その違いは様々なものですが、すごくシンプルにすると

・移行支援→利用者の就職を目指す事業所

・A型→利用者と雇用契約を結び、働く場(雇用契約を結ぶ為、最低賃金が発生します)

・B型→利用者と雇用契約を結ばない、働く場(最低賃金以下の事業所がほとんどです)

といった違いだと認識していれば、概ね問題は無いと思います。

 

富山県は、2018年現在まで、A型の事業所が急増しており、障がいを持った方の働く場として、その役割を担っています。

 

ただ、今年度の制度改正によって、更にA型の運営が苦しくなったのも事実ですので、今後、運営をやめる事業所も出てくるのではないかと予想しています。

前年度は、A型事業所が撤退が相次いだ為、富山県から「事業をやめる場合は、利用者の今後の行先を決めてからやめるように」という通達がきていました。

 

ガチョックは、この中ではB型の事業所になります。

「雇用契約を結ばない」タイプの事業所ですので、工賃はまだまだ低く、努力はしていますが、大きな結果には繋がっていません。

 

 

ガチョックの就労支援

 

ガチョックはB型の事業所ですので、就労支援をやっていくタイプの事業所というよりは、居場所的な意味合いが強い場所です。

ただ、スタッフも移行支援の経験者ですので、就職の支援も行っています。

 

ガチョックは「居場所でありながら、お金を稼ぎ、就職までできる」ことをコンセプトとしているので、その方に合わせた支援をしています。

 

支援の流れはその人それぞれではありますが

 

利用者さんには

 

①ガチョックとの繋がり、会話

②ガチョックへの通所

③ガチョック以外との社会参加

④就労

 

といった流れを作るようにしています。

 

この流れは絶対ではありませんが、就労まで行く場合は、ガチョックといったクッションがあることで、より過ごしやすくならないかなと考えています。

 

就職した後の役割

 

就職することが支援のゴールではありません。

就職した後の関係性も大切だと考えています。

 

就職した後も、会社で辛い思いをすることは多々あります。

仕事が嫌になることだってありますし、そこの人間関係に疲れてしまうことだってあります。

 

就職した後も人生は続きます。その人生はその人のもので、それからも何があるかは分かりません。

 

その為、そこからのサポートも就労支援事業所として大切なことです。

 

そういった時にガチョックは、逃げ道になろうと考えています。

辛いときや苦しいとき、私たちは逃げる必要があると思っています。

私たちも、辛いときは逃げます。

 

困ったことを話ししたり、愚痴を言う場所としてガチョックに来れば良いですし、そういったフォローができればと考えています。

 

また、仕事をやめた後も、また戻ってくれば良い場所として存在しています。

就職したとしても、やめたとしても、ガチョックとの繋がりが無くなるわけではないので、気が向いたときに来ていただければ嬉しく思っています。