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スポーツとe-sportsの違い、難しさ。
スプラトゥーン2より、ヒメとイイダ
目次
競技人口と、ルールの差
まず、私自身は大人になった今もゲームが好きで、e-sportsに対しても、広く認知されると良いなと思っている人間です。
しかし、現在のスポーツと、e-sportsでは明確な差があり、その部分がどうしても難しいと考えてもいます。
まずは、競技人口です。私は、卓球をやっています。卓球はスポーツと呼んで良いので、スポーツの中の卓球を例にすると、卓球に関しては世代が変わろうと競技人口の増減は、あまりありません。
誰かが卓球をやめても、また新しい人が入ってきます。富山県内のサークルを見ていると、そういう状況が見て取れます。
しかし、e-sportsと言われるゲームはどうでしょうか。例えば10年前に発売されたゲームが、一切の続編がなく、アップデートをせずにそのままであったとしても、そのゲームの競技人口は現在でも同じでしょうか。
残念ですが、競技人口は10年前と比べ、著しく減少してしまうでしょう。その減少は止めることはできない、確実なものです。
競技人口が減少するしかないものが、広く認知されるのは難しく、むしろ忘れ去られていくものであると言えます。
次に、ゲームは、定期的に新作が発表されます。
この新作によって、ゲームのレギュレーションが変わってしまうのです。そしてその都度、ルールが変わってしまいます。
これは、卓球のボールが38ミリから40ミリになり、更にプラスチックボールになる。といった過程よりも遥かに大きな改変です。
ゲームでは、今まで培われた技術を捨て、新しいゲーム性に順応していかなければいけないのです。これによって、卓球と違い、長い年月をかけて練習することができないのです。
ゲーム性の変更によって自分の技術を使うことができなくなったりするのでは、競技としては難しいと言えます。
儲かる人の差
卓球には様々な用具メーカーがあり、切磋琢磨しています。そして、自分に合った用具を探すことも楽しみの1つなのですが、ゲームにはそれがありません。
ルールを決めるのは、そのゲームを作った会社のみ。そのゲームが売れても、儲かるのはその会社のみです。
これは、「卓球」というルールがあって、様々なメーカーが用具を販売しているのに対して、e-sportsでは1社がルールを決めて、用具を作っている状態と変わらないのです。
これでは、他のメーカーが参入する余地は無く、市場が拡大することは無いでしょう。
このことからも、e-sportsの市場が拡大するというのは難しいと感じます。
見る人を魅了する点は同じ
1社のみでのルール、用具の開発、定期的な路線変更によるプレイヤー技術の喪失を繰り返すゲームの世界は、世間に多く認知されているスポーツとは違います。
やはり、この問題がある限り、スポーツと肩を並べるのは難しいでしょう。
それでも、他のスポーツと同じように、優れたゲームプレイというのは、見ている人間を興奮させてくれます。
エンターテイメント性というのは、しっかりと存在していますので、小さい規模ではあるのでしょうが、日本でもそういった大会が開かれることを願っています。
ガチョックでも、そういった本当に小規模な、地域の中での大会を開催したいなと考えています。