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NA8Cロードスター乗りから見たNDロードスター
目次
初期型のロードスター
初期型と言われる、ユーノスロードスターに乗っていました。
この車にしか無い乗り心地が癖になる、名車です。
現代の車と比べて、決して完成された車とは言えないのですが、乗っていて「面白い」という感覚は、現代の車には無いものです。
ロードスターは、基本的にオーバーステア気味なのですが、それが乗り味を出している部分もあり、「これは危険だぜ」と感じる部分でもありました。
曲がれると思ったタイミングで曲がれなかったり、曲がれないと思ったら曲がれたり、とりあえずタイヤがロックしたりと、扱いにくい車ではあるのですが、
それ故に、乗る面白さを感じる車でもあります。
生産終了から20年近くが経過した今でもファンは多く、部品の供給が行われている現状から、この車は歴史に残る車になったと言えます。
NDロードスター
NDロードスターは、このユーノスロードスターの再来として作られた車です。
基本的なコンセプトはユーノスロードスターと同様のライトウェイト(1t以下)、FR、2シータオープンと一致しています。
特に素晴らしいのは、車重を1t以下にしたことです。
車は重量が上がれば上がるほど、運動性能は失われ、軽快さがなくなっていきます。
体重の軽い人と重い人であれば、軽い人が速く動きやすいのと同じです。
現代の車はユーノスロードスターができた時代とは違って、安全基準が高くなっている為、どうしても車重が増えてしまうのですが
その中で1tを切ったロードスターはもの凄い情熱をこめられていると言えるでしょう。
NA乗りから見たND
NAロードスターをコンセプトにNDロードスターは作られています。
その為、NDに乗った感想は
「NAと変わらないな」と言ったものです。
これは20年前の車の乗り味を再現しているという意味では、素晴らしいものですし、NAロードスターは錆の問題もあり、乗り続けるのは物理的な限界との戦いでもあります。
そういった意味では、乗り味が変わらないNDは十分選択肢ではありますが
気になるのが
「ABSをキャンセルできない」
点。
これは現代の車としては必要なのはわかっているのですが、ABSのないNAロードスター乗りとしては、気になる部分です。
逆にNDの進化を感じたのが
・助手席側にドリンクホルダーがある
ことです。
何とも小さなことかと思いますが、NAロードスターにはドリンクホルダーがなく、それは便利だなと感じました。
そのドリンクホルダーが運転席からも届く位置にあり、これは革新的だなと感じています。
この小さな気配りがロードスターには詰まっているので、どうしても愛着を持ってしまう要因の一つです。
大きな問題が、値段。
NAロードスターが100万円出せば買えるのに対して、
NDロードスターは300万円は必要です。
この価格差が最も悩ましい部分でしょう。
NAロードスターと大きく乗り味の変化がなく、むしろ、同じであるといえるのであれば、この価格差は重たいものがあります。
この点から、やはり、NAロードスター乗りがNDロードスターに乗り換えるのは、なかなか難しいと言えるでしょう。