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フェンダーメキシコ サイクロンの音色、特徴
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フェンダーメキシコのサイクロンは価格があまり落ちていない
フェンダーメキシコは、フェンダーUSAの廉価版を販売しているブランドです。
USAは高価で買えないけれども、メキシコならなんとか手に入るかも…。という価格帯でギターを販売しています。
このフェンダーメキシコのサイクロンも購入当時は約7万円で購入することができました。
今回、この記事を書くにあたって、中古市場を調べてみたところ、10万円前後で取引されており、私が買った新品の価格よりも高騰している状況でした。
なぜ価格が高騰しているかと言うと、既に生産が終了してしまっているからです。
2007年を以って、すべてのメキシコサイクロンの生産が終了してしまっており、サイクロンは現在存在している以上は増えることが無く、希少なギターとなっています。
その後、スクワイヤーというメーカーからもサイクロンが販売されていますが、これもメキシコサイクロンとは別のギターなので、メキシコサイクロンの希少性は現在も不動のものとなっています。
また、the pillowsの山中さわおさんや、 noodlesのYOKOさんも使用しており、そのこともあって、ファンであれば欲しいギターでもあります。
こういった、希少性と欲しい人がいるギターであることから、中古市場でも値が下がりにくくなっているようです。
フェンダーメキシコ サイクロンの特徴
サイクロンは、優れた構造を持っています。
ギターとしての安定感が高く、使い続けることが可能です。
プロのミュージシャンに選ばれるのも音色もそうかもしれませんが、こういった安定感もあるのかなと感じています。
まずはストラトキャスターのようなシンクロナイズドトレモロがついています。
弦落ちも無く、しっかりと弦を鳴らすことができる、優れたブリッジです。
同じ形状のギターにムスタングがありますが、こちらは弦落ち(弦が動いてしまってブリッジから落ちること)があるそうですし、他に所有しているジャズマスターは弦落ちがおきます。
その点、サイクロンは、扱いやすい仕様になっています。
弦は裏から通しており、しっかりと張ることが可能です。
ストラトキャスターの良い部分を、ストラトキャスターとは違うギターで再現されているのは、みんなと同じは嫌だけど、扱いやすいギターが欲しいな、という方にはピッタリです。
私は、アームを使わないので、チューニングを安定させる為にブリッジを固定してあります。
次に、ピックアップです。
ピックアップは弦の振動を拾うマイクの役割をしている部分なのですが、
フロント=シングルコイル
リア=ハムバッカー
という仕様になっています。
すごくシンプルな言い方をすれば、シングルコイルの音、ハムバッカーの音、両方を出すことが可能な万能な組み合わせです。
曲によって、使うピックアップを選択することができる為、これも便利です。
こういった構造を見ていると、ギターの完成度は高く、安心して弾いていられるギターであると言えます。
話がずれますが、ヘッドには可愛い絵が入っています。
サイクロンを表現しているのでしょうか。なかなか素敵だと思います。
フェンダーメキシコ サイクロンの音色
シングルコイル、ハムバッカーを搭載しているサイクロンですが、両方のピックアップとも、出力は高くありません。
ここはフェンダーらしいなと感じる部分ですが、しっかりと繊細なフェンダーの音色が出ます。
その為、ハムバッカーも搭載してはいますが、決して太い音では無く、逆に出力が低いため、綺麗に歪む特性があり、コード弾きに適しています。
使用しているミュージシャンもギターボーカルが多いということから、コード弾きに向いていることが分かります。
単音だと、少しパワー感に欠ける場面(音が細い)が出てくるので、単音弾きをメインに考えている場合は別のギターを選んだ方が賢明です。(そういった音色が欲しい場合は別ですが)
バンドサウンドとしてのマッチングもよく、安定感があるギターなのでバンドでジャンジャン弾くのも良いでしょう。
ギターとしての安定感が高く、よく歪むギターというのが、フェンダーメキシコ サイクロンの特徴です。
中古市場では高価、個体数も少ないので試奏の機会は少ないギターです。
販売はしませんが、試奏の希望があればガチョックで用意することもできますので、よろしければ弾いてみてください。