ギターがうるさくて、ボーカルの声が聞きとれない対策

 

目次

ギターがうるさいバンドが多い

 

ギタリストは、とても自分勝手な生き物です。

「俺のギターを聞いてくれ!」と、自己主張することが得意な生き物です。

 

そんな私も、ギタリストです。

 

多くのアマチュアバンドが富山県にはありますが、基本的にボーカルの声が聞き取れません。

もう何を言っているのかわからないライブが多いのが現実です。

 

やはり、ギターの音が大きくて、ボーカルの音をかき消していることが多いので、その対策、また自分自身への戒めも含めて、説明していきます。

 

ボーカルの音量には限界がある。

 

まず、バンドでよく使われる楽器は

①ボーカル

②ギター

③鍵盤(シンセ)

④ベース

⑤ドラム

になります。

 

これ以外の楽器を使っているバンドもありますが(バイオリンや、銅鑼など)、少数派ですので、今回は基本構成について説明します。

 

その中で、アマチュアバンドにおいて、生音を使うのは

①ボーカル

⑤ドラム

になります。

残りの楽器は、アンプの力でどこまでも音量を稼ぐことが可能になります。

 

こと、ボーカルが出せる音量は決まっています。

 

どれだけボーカルが叫んだところで、ギターから入力されアンプが吐き出す大音量には「絶対に」勝てないのです。

そして、バンドにとって何が最重要かを考えたときに、最も聞かせたいのは「ボーカル」です。

 

この事実を、ギタリストは、右手の見える場所に油性マジックで書いておきましょう。

すぐに忘れてしまうので

 

ボーカルの出せる音量に限界があるということは、ギタリストは、その音量に合わせてギターの音量を調整しなければいけないのです。

 

まず、ギタリストは、そこに気づいて、音量を調整しましょう。

 

そして周りの方は、プライドの高いギタリストにこう言ってやりましょう

「歪みすぎて、綺麗に聞こえないから、ゲインと音量下げた方が良いよ」

こう言ってもわからないギタリストは「絶対にわからないギタリスト」なので

おとなしく諦めて

「お前のギターうるさくね」

と正直に言ってやりましょう。

 

次の練習から来なくなっても、私は責任をとれないので、慎重に使ってください。

 

 

ギターは誰も見ていない

 

ライブ中のギタリストは、自分が思っているよりも遥かに見られてはいません。

お客さんのほとんど全員がボーカルを見ています。

 

ギタリストを見ているお客さんは、ほとんどギタリストです。

 

誰もギターに興味が無いのに、そこで自己主張しても、お客さんからは

「うるさいなぁ」

と思われるだけなので、注意しましょう。

 

極端な言い方をすれば

「ギタリストはボーカルを彩るオケをしっかり演奏してれば良い」

のです。(プロの中には、まったく該当しないギタリストは大勢います)

 

その為、ボーカルが歌いやすければ、聞こえなくても良いくらいです。

基本、バッキングをしているときは、微かに聞こえる程度、サビで音量を上げるにしても、ボーカルを邪魔しないように、音量調整をしっかりと意識しましょう。

 

そして、ギターソロのときだけは主役になりますので、そこだけ音量を上げる、という意識をもって、アンサンブルの中に溶け込んでいく必要があります。

 

まずは、そのことを意識して、音量を小さくする習慣を身につけましょう。