福祉施設に動物を連れてくるのは良いのか

目次

基本的には許されていない

 

福祉施設、私たちガチョックの就労継続支援B型事業所も不特定多数の方が、出入りする場所になります。

その中で、動物が好きな人、嫌いな人もいると思います。また、衛生面を考えても、好ましくないと考え、「駄目だ」と言い切っている施設が多くあります。

私も、基本的には、その考え方は理解できますし、納得もできます。

来ていただいている以上は、最優先で守るべきは来ていただいている方ですので、何か、リスクがあるのであれば、避けたいと思うのが当然です。

 

ルールを作ることは良いことか

 

ルールというものは、非常に便利なものです。自分たちの軸になる部分になります。

仮にAとBという結論があったとして「自分たちのルールによってAが正しい」と言い切ることができます。

動物を連れてくることに関しては、「施設のルールに反しているから許可できない」と言い切ることができます。

しかし、それは本当に良いことなのでしょうか。

ルールが守るべきは全体です。その全体の為にルールがあるのですが、私たちの仕事は「個別支援」でもある、ということを忘れてはいけません。

個別支援という視点から考えたときに、ルールの順守のみではできないときが存在します。

 

ルールを守るのは、もっとも楽な解決方法ですが、そのときに、大切にしたいのが「このルールは誰のためにあるのか」という視点です。

もし、仮に「自分たちが楽したいから、このルールを守る」のであれば、それは決して良いものでないでしょう。

そのルールは利用者さんが生きづらさを感じるものに変わっていきます。それはその場所の面白くなさを助長します。

ルールを作ることは、軸となる為、必要ですが、そこには少し、遊びの部分が必要だと私は考えています。

利用者さんの自己実現の為に、「このルールをどう解釈し、どうやって自己実現を目指せるか」という考え方をするのが、ソーシャルワーカーです。

そういった視点をもって、ガチョックではルール作りをしていく必要があると思います。

 

ガチョックには、連れてきてもOK

 

ガチョックは土日に職員がいないので、動物を飼うということはしませんが、連れてくることに関しては問題無いと考えています。

ただ、動物の食事や、排泄の処理など、連れてきた方が責任を持って行っていただくことは当然ですし、あくまで、自分の責任で管理してください。

これがルールと言えば、ルールになります。また、他人から苦情が出た場合も、その都度、対策できればと思っています。

この場合も、それぞれの事情があるでしょうから(どうしても連れてこなければいけない等)、その都度、一緒に考え、解決していきます。

 

基本的に、ガチョックにおいては、他人に迷惑をかけない範囲で、可能な限り自由に使っていただきたいと考えています。